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※記事のタイトルと内容は何ら関係はありません。掲載している画像がこの日の試合のもの、と言うだけです。そして脈絡なく挿入しています。ご了承下さい。また、内容も乱雑です。




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こんなブログタイトルではありますが、広島東洋カープ一軍の試合観戦は3年ぶりとなります。二軍公式戦ともなると4年前。次はいつ観に行けるか分からんような状態。ブログタイトルも変えにゃいかんなぁ、と思いながら早2年くらい経過しています。と言うかよいタイトルが思い付かんだけですが。

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セ・パ交流戦に入る直前にいきなり、新型コロナウイルス感染症が蔓延してしまったカープ。しょうもない所で「見えざる敵」と戦うハメになりました。それ以前に、昨シーズンから填まっているドロヌマから一向に抜け出す気配がありません。と言うよりも、泥沼に甘んじているようか気もします。

何でですかね?

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思うに一昨年、2016年からセントラルリーグ三連覇を成し遂げた緒方孝市前監督が、4位転落の責任を取って辞任を発表してから、全てのグダグダが始まったような気もします。個人的にこの一件は、残念ながら緒方孝市前監督が、全てを投げ出してしまったようにしか見えませんでした。

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本来なら、あと2年3年程度監督を続けて、負け続けてもいいから、三連覇メンバーに続く選手を作り上げるべきだった。リーグ優勝を逃したのは致し方ない。3年の間にカープは、他の全チームからのターゲットにされた。そして残念ながら、緒方孝市前監督は、ものの見事に討ち倒されてしまった。

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そして、その「どん底」の状態を託されたのが佐々岡真司氏。監督就任時のコメントに「本当に自分でいいのか」と言うのがありました。次期監督候補として再度ユニフォームに袖を通した、までは良かったんでしょうけど、もしかしたらその不安を拭い去れないまま今に至っているような気もします。

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そんな不安だらけの一軍監督をサポートすべく、二軍から朝山東洋コーチや倉義和コーチなどのスタッフを昇格させ、さらには他球団で経験豊富だった河田雄祐コーチを招聘したまでは良かったものの、敗戦後は相変わらず腹を括れてない、そして試合後は他人事としか思えないコメント。

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監督が非力なだけでなく、サポートしているメンツも、残念ながら「勝つため」のコーチ陣には思えない。羽月隆太郎や林滉汰、宇草孔基など、力をつけつつあるキャリアの浅い選手も多い中、試合後のコメントを見ている限り、起用している側の責任みたいなモノが微塵も感じられないんですよ。

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新型コロナウイルス感染症で、満足なオーダーが組めないのは理解出来ます。思うように行かないのも分かります。しかしながら、現状のメンバーで戦わなければいけないと言う「覚悟」がないように思います。本気で「今いるメンバーでやっていくしかない」と思っているのかどうか疑問に思います。

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よい例が、キャッチャーであるはずの中村奨成の外野(レフト)起用。せっかく倉義和コーチが二軍でキャッチャーとしてじっくり鍛えてきたのに、これでは正直台無しですよ。外野ってのは、立たせておけばいいポジションではない。フライやゴロを処理してりゃいい、と言うポジションでもない。

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よく「打撃を活かす為に」と称して外野やファーストをやらせたりしていますが、どのポジションにも、ポジションなりの役割がある。どころか、ポジションをたらい回しにして守備に気を遣い過ぎて、肝心のバッティングがダメになってしまった、と言う例は、カープに限らずどこのチームにもある。

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セ・パ交流戦を制したオリックスバファローズ。シーズン序盤は試行錯誤を極めた打順ではありましたが、5月半ばあたりから「1番センター福田、2番サード宗、3番レフト吉田正尚」でしっかり固められている、と言うか固まった。ここからバファローズが上向きになっていったような気もします。

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ペナントレースが始まってもう二ヶ月半。どのチームもそろそろ「レギュラーの固定」に目を向けている時に、カープはやってない。一軍監督が二年目を迎えているにも関わらず。本来なら、力のあるナイに関係なしに、昨年から取り組んでおかなければいけない事を今になってようやく始めている。

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前述のように、新型コロナウイルスの影響も大きいですが「今いるメンバーで」云々は、ポジションや打順を日替わりにする事ではないはず。三連覇レギュラーでうまく行かない今は、日替わりで打線を組み替えるのではなく、腰を据えて、新たなレギュラー選手を作って行く事ではないかな。

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いっその事、その日その日に観に来るお客さんには気の毒ですが「もう今年は無理に勝ちに行きません」てな感じで白旗を掲げてみてはどうでしょう。開き直りにも聞こえますが、それくらい思い切らないとチームなんか変えられないし、このままだと当分の間チームの浮上はない、とすら思いますよ。

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さらに疑問なのが「どんな野球、どんな試合の進め方をしたいのか」これが未だに見えない。自身の現役時代の、ビッグレッドマシンみたいな超攻撃野球をやりたいのか、まずは守備を固めてディフェンス重視の野球をやりたいのか。監督就任の経緯はどうあれ、二年目なんだからそろそろ固めないと。

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羽月隆太郎や林滉汰、宇草孔基など、若い選手がようやく戦力になりつつありますが、まだ「試合に出せる」レベルであって「勝てる戦力」にはなってない。当然、シーズンをまるまる戦った事のないメンバーばかりですから、致し方ない部分もありますが、彼らを大成させるには我慢が要ります。

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レギュラー陣で組む打線も日替わり週替わり。4番を打ってた西川龍馬が2番を打ったり、センターをやらせたりレフトを守らせたり。小園海斗にショートをやらせたりセカンドをやらせたり。林滉汰をサードで使ったりファーストで使ったりもしてる。試合途中でポジション変更なんかザラにある。

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打順やs守備位置にはそれぞれ役割があるはず。それを考慮に入れずに、根拠があるのかないのか分からないような打順や守備位置の入れ替えで、選手が混乱してしまわないか。ただ打ってくれればいい、ではいつまで経っても接戦はモノに出来ないし、チーム打率は上がっても得点力は伸びるはずもない、どころか泥沼にハマっていくばかりだし、現にしっかりとハマってしまっている。

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極めつけは中村奨成の起用方法。スタメンキャッチャーでナイスリードを見せたかと思えば今度はレフトでポロリ。陶然のように打順もまちまち。このままでは、瞬間的に好成績を残しても、長期的に成績は残らない、どころか潰されてしまいかねない。何の為に倉義和コーチらが汗をかいてきたのか。

もっとも、これまでの選手起用を見ると、もの凄く前向きに考えるなら、勝ち敗け以前に、一軍で選手の適性を見てるんじゃないかな、とは思います。一番やってはいけない事だとは思いますが。

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そしてピッチャー。今年入団の大道温貴、森浦大輔が頑張って一軍で投げてはいます。が、この活躍が来シーズン以降も続くのかどうか。大学卒の即戦力、とは言いますが、その後「長期戦力」になった例は、ここ20年程のカープては数える程しかいない。それこそ永川勝浩(現コーチ)くらいかな。

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皆、半年間連続する、長いシーズンを乗り切れる基礎的な体力が付いてないまま、大学生の頃の勢いのまま投げ続けて、肩や肘等に故障が頻発、そして結局は若くして現役を退かざるを得なくなる。澤崎敏和(現コーチ/現役8年)や山内泰幸(現解説者/現役9年)がよい例ではないですかね。

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今村猛、一岡竜司、中﨑翔太らの復帰待ちの部分もあったとは思いますが、前述の通り彼らを壊してしまったのは誰あろう、一軍投手コーチの頃の佐々岡真司監督。ルーキーを大胆に起用するのもいいですが、今度は新人を潰してしまわんか、と杞憂しています。起用の最終権限は監督ですから。

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さらには、アドゥワ誠、ケムナ誠、島内颯一郎、山口翔など、将来性と可能性のあるピッチャーを、二軍コーチの頃に一本立ちさせる事も出来ず、一軍コーチや一軍監督時に、無理矢理昇格させ、酷使の末に壊してしまったのは佐々岡投手コーチ・監督の筈。無計画のまま選手を消耗してないか。

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セントラルリーグ三連覇と言う偉業で、試行錯誤を繰り返した「育成のカープ」の集大成は、結果が出たとは思います。しかしながら残念な事に、それを継続するチカラがまだチーム全体に付いてない。既によそのチームは、選手育成の方法の「応用」を身に付け始めているし、完全にモノにしている。

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今のカープを見ていると、確かによいモノを持って入団する選手はいるけど、それをどう活かすかを、今のチームスタッフがしっかり把握出来ているか。勿論、入団した選手の全てが一軍で活躍出来るとは言いませんが、「この選手はこう育てたい」みたいな具体的な構想や意志疎通は出来ているか。

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話は元に戻りますが、これまで選手育成に勤しんで来たコーチを一軍に昇格させ、挙げ句には水本勝己二軍監督を、詳しい事情は知り得ませんが、流出させてしまった影響が出てないとは言い切れない。ペナントレースを戦い抜くコーチと、選手育成の「鍛えるコーチ」は似て非なるモノですよ。

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付け加えるなら、ヘッドコーチは河田雄祐コーチでいいのかな、とも。監督力の少ない監督を、コーチ歴の長い人と組ますのは悪い事ではないですが如何せん、「同い年」と言うのが気になる。なかなかいないとは思いますが、経験豊富な「監督をコントロール出来るコーチ」がいいと思うんですけどね。

言い出したらキリのない、今の広島東洋カープの悲惨な現状。セ・パ交流戦も最下位確定、セントラルリーグペナントレースも最下位沈没。勝敗云々以前に、問題の根は深いように思います。


2021.06.14 / Top↑
2020年のプロ野球・セントラルリーグは、読売ジャイアンツの2年連続47回目のリーグ優勝となりました。めでたしめでたし、と書けば「お前はジャイアンツファンか?」などと言われそうですが、めでたしめでたし、と言わざるを得ないくらい、本当に今年のジャイアンツは、何もかもが強かったです。他の5球団はただただ「ごめんなさい参りました」としか言い様がないんではないでしょうか。

キャリアが浅かろうが、使えると思った選手はどんどん起用する原辰徳監督。それだけでなく、その選手が誰の目にも明らかな活躍をする。この辺は原辰徳監督と言う「人の目」そして、阿部慎之介二軍監督との「連携」から生み出された、試合だけではない「チームワーク」の賜物かと思います。

そして、今年は7月25日(だったかな)i以降、勝率5割に届かぬままだった広島東洋カープなんですが、そもそも今シーズンの惨敗の原因って何だったんでしょうか。根源は、昨年10月1日に辞任を発表した緒方孝市前監督にもあろうかと思います。こじつけになるかも知れませんが。

カープの一軍監督と言うのは、表面的には1年契約ながらも、だいたい5年くらいで交代しています。この「5年」と言う数字に何の根拠があるのかまてまは分かりませんが、チームのリフレッシュ、と言うのもあるのかも知れません。ただ、セントラルリーグ三連覇を達成した監督の末路としてはあまりにも無責任な辞め方「今年は負けた、もう無理。あとは知ったこっちゃない」ようにも見えました。

三連覇メンバーは、二軍で長い間汗をかいてきた顔ぶればかり。年齢的にもスポーツ選手として、プロ野球選手として、実力を遺憾なく発揮出来る時期に、セントラルリーグで一番になりました。そして蓄積されたモノは三年間維持出来ました。けど残念ながら緒方孝市前監督は、そのメンバーに拘り過ぎたが故に昨年、負けてしまった。勝っているうちに「次」を見据えた選手起用を怠ってしまった。

その象徴が、昨年限りで現役を引退した庄司隼人(現・スコアラー)と、一昨年で現役を退いた土生翔平(現・スコアラー)。年齢的にも中堅どころ。二軍で穴が空くほど見てきましたが、末期は両選手とも、ほぼ二軍ではやる事がなくなって来てた。しかしながらほとんど一軍に呼ばれる事なく終わってしまいました。起用する機会は幾らでもあっはた筈なのに、前監督は優勝メンバーに拘った。

そして、優勝メンバーが年齢的に中堅になろうとする頃、そのすぐ下になるであろう選手を次々に戦力外にした結果、二軍は完全に「ゼロからの育成」になってしまった。「育成のカープ」とは言いますが、次々に選手が出て来るわけではなかった。言わば「供給停止」の状態に陥ってしまった。

セントラルリーグ三連覇と言う形で、二十数年試行錯誤を繰り返した「選手育成の方法」は結実したとは思いますが、残念ながらそれを継続する力が、今のカープにはまだまだ備わっていなかった。もちろん、これまでとは持っているものが違う選手が入ってきてるわけですから、もしかしたら鍛え方も大きく変わるでしょうし、後述しますが、コーチ陣も「入れ替えてしまいました」からね。

選手育成の基本は出来たと思うんです。ただ残念な事に、それを応用しようとする力量がまだカープにはない。それを真似て発展させ、強くなったのが、福岡ソフトバンクホークスではないでしょうかね。

ホークスは、本当に選手の育成と強化に、上手にお金を遣ってます。いっぺんだけ「タマホームスタジアム筑後」に観戦に行きましたが、とても二軍や三軍の使用する施設とは思えない「プロフェッショナルの環境」でした。ホークス球団の「さぁ、球団はこれだけの設備を整えましたよ、これで思う存分練習、出来ますよね?」と言う、選手への無言の檄、みたいなのを見て取る事が出来ました。

三軍までもがしっかり「チーム」として稼働しています。選手を鍛えるのは三軍で、そして「一軍予備軍」としての二軍。ホークスが今シーズン終盤12連勝しましたが、数年前のウエスタンリーグでよく見られた光景。その頃二軍の主力だった選手が今や堂々と「ホークスの顔」になっている。

かたやカープと言えば、ここ数年でやった事と言えば、マツダスタジアム前に屋内練習場を造った、由宇練習場のスコアボードが電光掲示になった、程度。もう完全に、選手育成環境に関しては他球団に大きく遅れをとってる。基礎は作れど応用が出来ない。繰り返しになりますが、二十数年かけて確固たる基礎は出来たけど、それを現場もフロントも、応用するに至ってない。残念ですが。

さらには今シーズン、これまで育成の基礎を作り上げた朝山東洋、澤崎俊和、倉義和らのコーチ陣を、何を思ったのか一軍に昇格「させてしまった」。この時点で「あー、2020年は勝てんかもなー」年ら思いましたよ。これまで、選手の育成に尽力してきたメンツではあるけど、そんなコーチ陣がいざ「勝ちを求められるペナントレース」に挑んだところで、まともな成績をあげられるか。そして結局、どうしたらいいのか分からぬままシーズンに臨んだようにも思えます。そして結果は現状5位。

新型コロナウイルス感染症の影響で、開幕が約3か月繰り下げられた。その間に、練習はままならなかったとは思いますが、幾らでもコーチとしての勉強、選手への指示などは出来たはず。昨年、リリーフで活躍した遠藤敦志など、先発として使いたいのであれば、生活のリズム、試合に入る為のルーティンワークなど、しっかり学習させるべきだった。どうみてもシーズン序盤は、ただ漠然と、最初に投げてただけ、のような内容でした。終盤戦になるとしっかり役割を果たしてましたが。

攻撃に関しても酷いものでした。ドラゴンズの左腕エース・大野雄大投手の攻略法として最たるモノが「スタメン全員右バッター」。もう愚の骨頂。スコアラーが収集してきたデータを見ているのかいないのか。スコアラーさんはじめ裏方さんとの連携すら取れてないんじゃないか、と思うような試合も多々ありました。タイガース・西勇輝にも徹底的にやられましたね。データの分析はやってるのかな。

そして、一番の敗因は「勝てば選手の手柄、敗けは監督の責任」佐々岡真司監督ですよ。

昨年の監督就任以来、こんな結果になるのはある程度予測は出来ました。投手陣再整備の任を託され、一軍投手コーチからの「昇格」とは言うものの、昨年一年間で、三連覇中に頑張って投げてくれた、今村猛や一岡竜司、中﨑翔太などを叩き潰して、リリーフ陣を完全に焼け野原にしてしまった張本人が、急な事とは言え、監督に就任した、と言うかフロントがさせてしまったんですから。

大瀬良大地、クリス・ジョンソン、果ては野村祐輔までもが離脱してしまった先発投手陣。「下に誰もいないから仕方なし」の床田寛樹、昨年リリーフで成績を残したものの、スターターとしては未知数の遠藤敦志。頼みの綱が新人の森下暢仁だけと言う悲惨な状況。

「勝ちパターン」は信用しませんが、あまりにも行き当たりばったりなリリーフ投手の投入。1イニング良ければ「さぁ次のイニングも」てんで回を跨がせて悲惨な目に遭った事が今シーズン何回あったか。1イニング三者凡退で終わったなら、次の試合もよい感触で入れる筈なのに、変にイニング跨ぎをさせて滅多打ちにあって、意気消沈したままマウンドを降りる。心が疲弊してしまいますよ。

さらにはそれに対して、まるで自身に責任はない、かの如く、「〇〇ガー△△ガー」と、新聞紙上で名指しで苦言を呈する。ご自身が現役時代、先発でもリリーフでも結果を残してきた選手だけに、不甲斐なく思うのは致し方ないけど、そこを我慢するのも監督の器量のはず。少なくとも今シーズンの「苦言」を見る限り、佐々岡監督にはプロ野球チームの監督以前に「管理責任者としての資質がない」としか思えませんでした。選手は形はどうあれ、新聞記事は見てますよ。そこまで考えてたのかな。

不甲斐ないと思うのは幾ら思っても構いません。ただそれを、選手が見える所見る所には絶対に吐き出しちゃいけない。本人には見えない所で言っといて、表では澄ました顔をしておけばいいのに、それが出来なかった。これは佐々岡監督だけではない。今シーズンのカープ首脳陣全員に言えた事。

他球団では、5年間横浜DeNAベイスターズの指揮を執ったアレックス・ラミレス監督の退任など、選手だけでなく監督の動向もぼちぼち発表になってます。が、おそらく就任1年目の佐々岡真司監督は「一年目だけどよくってくれた」てんで、従来のカープ球団の慣例通り、来年も続投となるでしょう。

しかしながら、本気で来シーズンも指揮を執る、執りたいのであれば、まずはご自身が大いに反省していただきたい。新型コロナウイルス感染症mの影響で、今年は120試合でシーズンが終わりますが、おそらく来年は、143試合行われるでしょう。今年よりも長丁場になります。今年みたいな投手起用をしていると、投手陣だけでなく、チーム全体が焼け野原になってしまう。

あと、個人的に思うのは、試合中のシート変更は用心深くやって欲しいんです。今シーズンよく見られたのが、松山竜平を試合終盤に下げて、堂林翔太をサードからファーストへ、と言うやつ。ファーストって、内野手からの送球を「絶対にキャッチしなければいけない」重要なポジションのはず。今シーズン、どっかの試合でありましたよね、ヘロニモ・フランスアの牽制球を捕れなかった、てやつ。

松山竜平じゃダメだ、とは言いませんが、ファーストってのは「立ってればいい」ポジションじゃない。それ以上にどのポジションも「タラレバ」ポジションは絶対にない。もっと言わせてもらうなら「ディフェンス強化」は投手陣を整備すればいい、ってもんじゃない。いつまでも菊池涼介のスーパープレイに頼っている場合じゃない。チーム成績、チーム防御率だけでなく、失策も5位なんですよ。ショートやサードからのワンバウンドの送球を、アウトにするもエラーにするも、ファースト守備の出来如何。

弱くなってしまったチームですから、やらねばいかんことは山積です。そして、そのやってきた事に対して最終的な責任を取らなければいかんのは監督です。それを肝に命じて欲しいです。

三連覇の頃は、マスコミその他「カープ黄金時代」を叫ぶ人が多く見られました。過去には読売ジャイアンツしか成し得てない偉業ですから、素晴らしい事です。しかしその読売ジャイアンツはここ10年、常に勝ち越しています。これくらいやらないと、とても「黄金時代」とは恥ずかしくて言えません。


2020.11.02 / Top↑